ずっと快適≠最適

光不足にかかわる様々なホルモンについて触れてきましたが、ここからが本題です。

あえてこれらのホルモン誘導や刺激により、のちの生育を良好にすることができるのか。

またしてもNPQ

On the Nonmonotonic, Hormetic Photoprotective Response of Plants to Stress – Evgenios Agathokleous, Mitsutoshi Kitao, Hisanori Harayama, 2019

上の文献では、

植物の光防御系のストレス応答について。

論文の中心はNPQ」

以前にも触れた、余った光エネルギーを熱として逃がすという仕組みです。

文献によると、ストレス0~軽いストレス~強いストレスでは、

U字型または逆U字型線量応答関係にあると示されています。

つまり植物は軽いストレスがあるときに、最も光防御反応が活発化するということです。

植物の未来予測

なぜ軽いストレスが植物反応をより活発化させるのか。

これは、人間の筋トレと似たような考え方かもしれません。

「今後もっと重たいものがやってくるかも…」

そして体を保護するために筋肉を大きくしたり、筋力を向上させるよう体を構築していきます。

これを植物目線で考えると、

「これからもっと光がなくなったり、もしかしたら強くなったりするかも…」

という植物の未来予測によって自らの体やNPQといった機能を再構築し、どんな環境にも耐えられるよう適応しようとしているのです。