天然の腐植酸を硝酸で「酸処理」すると改質した腐植酸が得られます。
その中で、ニトロ基「-NO₂」が結合した腐植酸を
「ニトロ腐植酸」といいます。
大量の手を持つ腐植酸
ニトロ腐植酸の特徴は、
官能基の総量が多い
つまり「肥料をつかむ手」の量が多いということです。
硝酸処理では、腐植酸の骨格そのものが切れていきます。
結合の切れ端は、
- カルボキシル基
- キノン基
などの官能基に変化し、結びつくことができる肥料が増えていきます。
官能基を活性化する
さらにニトロ基が腐植酸についていると、傍にある官能基は「H⁺」を放出しやすくなるという特徴があります。
つまり、官能基の手がフリーになりやすいということです。
これはニトロ基が強力な「電子求引基」だからです。
腐植酸にニトロ基があると、ニトロ基側に電子が集まります。
そうすると、腐植酸側の電子がやや足りない状態になります。
腐植酸は電子のマイナス(-)が欲しい状態です。
腐植酸側のマイナスを増やすには、「H⁺」を手放し、
「-COOH」を「‐COO⁻」+「H⁺」
にします。
こうしてできた腐植酸のCEC(肥料をつかむ能力)は非常に高くなります。
官能基も多く、その手がフリーなニトロ腐植酸。
実は肥料のつかみ方にも、普通の腐植酸とは違った特徴があります。


