1gにも満たない一粒の種のポテンシャルを最大限に活用する。
果実の数、根の発達、分げつ…
それには植物の代謝に注目する必要があります。

糖代謝によってエネルギーを取り出す光合成という過程には、多くの制限があり、
今日の栽培は環境的制限を植物にとってより厳しいものにしています。
栽培の基礎としての株間・条間・畝間。
調整されたその「間」には、暗い影が生まれ、光を求める植物は、上へ上へと成長を余儀なくされています。
「徒長」と呼ばれるその姿は、植物本来の形質からかけ離れ、そのストレスは肥料や薬剤の過剰施用を助長します。
「間」を「疎ら(まばら)」にすることで、一枚一枚の葉に光を当てて生育させることは、
植物本来の優雅で、迫力のある形質を取り戻し、そこに蓄えられるエネルギーが、食べる私達にとって健康的であることは疑う余地もありません。


