光不足の生存戦略

植物は光を満足に受け取れないとき、生き残るために必死の行動を起こします。

まずは代表的な「徒長」からみていきます。

「徒長」が起こるメカニズム

私たちをふくめ多くの生き物はホルモンを調整しながら日々恒常性を保っています。

植物も同じで、

「エチレン」

「ジベレリン」

「オーキシン」

などの植物ホルモンを調整しながら、過酷な環境を耐え抜いています。

しかし光不足になると、「ジベレリン」「オーキシン」の合成スイッチだけがONになります。

「オーキシン」というホルモンは、細胞壁を酸性化して柔らかくします。

細胞内の液胞が水を吸い込み、その圧力で縦に伸びていきます。

この過程を「酸成長」といいます。

次に、「ジベレリン」というホルモンが、細胞分裂を促します。

縦に伸びた細胞が、細胞分裂によって増えつづけるため、ひょろひょろの植物になってしまうということです。

エチレンの助け

天気や植物の陰になることによって光が足りないときは、背が高いほうが有利になるのは間違いありません。

しかしまわりも背を高くしようと徒長してくるはずなので、背比べになってしまいます。

この状況で必要なのは、「エチレン」というホルモンです。

エチレンは、細胞壁の骨組みを作るホルモンです。

縦に延びすぎた細胞たちを、横に膨らませる力を持っています。

こうして縦に延びる徒長という状態を脱却し、コンパクトで物理的な強度が増した形になります。

ではどうすれば「エチレン」を誘導できるのでしょうか…