糖を適切に燃やす「エンジン」に欠かせないもの
それが「ビタミン」。
「令和7年度サマーフェスティバル」でお話させて頂いたのも、
栽培におけるビタミンの可能性についてです。
植物の糖代謝を効率化させることで、栽培自体も効率化するのではないかということがテーマでした。
人間も植物も共通の代謝である「糖代謝」。

糖(グルコース)からATP(エネルギーの素)を取りだす代謝なわけですが、
ここで重要なのがビタミンの存在。
ビタミンは糖代謝を回す「補酵素」やその「構成成分」として働きます。
ビタミンB1はピルビン酸をアセチルCoAに変換するために使われ
ビタミンB3はNAD⁺を供給し、酸化還元反応に使われます。
つまりビタミンがないと…
糖を摂取しても代謝が回らず、エネルギー生産の停滞、そして
高血糖→高インスリン血症→インスリン抵抗性→…
になっていくということです。
まずは糖代謝という「エンジン」にビタミンを供給しなければ!
ではどんなビタミンが強力に作用するのか。

