皆さんは普段の食事でどのくらいの野菜を食べていますか?
健康志向の高まりとともに ”栄養”の多い野菜をできるだけ多く摂取したいのが当然です。
しかし、野菜を食べることは本当に理想的な栄養の摂り方でしょうか。
例えば「ビタミンA」
野菜に含まれるβ-カロテンよりも、動物性食品に含まれるレチノールのほうが利用効率は高いです。
鉄やビタミンKなども同様。
また、ビタミンB12は動物性食品にしか含まれておらず、
ビタミンDの主要な摂取源は動物性食品です。
もちろん野菜にしか含まれない栄養素もあります。
その代表が食物繊維。
腸内環境の要ですが、実は悪化した腸内環境だとさらなる悪循環を生み出すこともあります。
野菜は低カロリーがゆえにエネルギーの足しにならず、栄養素としても吸収効率的には優秀とは言えません。
薬効成分という意味では、野菜の世界は本当に多種多様な世界ですが、基本的なカロリー・ビタミン・ミネラルの話ともなると、野菜の栄養価は思っているほど期待できないのかもしれません。
そのうえで、
野菜を食べる一番の理由は
「おいしいから」
であってほしい。
苦手な野菜があるということはアレルギー反応の一種や、不健康な野菜の可能性もあり、
栄養のために嫌いなものをあえて食べたりすることほど、本能に逆らったことはないかもしれません。
野菜は育て方によって、含まれる栄養素や硝酸というえぐみの量が変わります。
硝酸塩の多い肥料を余計使えば、当然硝酸塩の多い=えぐみが多い、本能的に苦手な野菜になる。
栄養素の大小で同じ種類の野菜でも味が全然違います。
栄養素のバランスで同じ日に収穫しても腐れる時間が全然違います。
一つのひときわおいしい野菜を作っている農家の野菜は、育て方が一緒ならどれも素晴らしい。
そんなことを思い浮かべながら良い野菜、良い農家さんを探してみることで、
本当の健康が育まれるのだと思います。


