ホメオスタシス

植物におけるストレスを簡単に言えば

外的な要因によって恒常性(ホメオスタシス)が乱され、いつもの状態を維持するのが困難になった状態です。

恒常性(ホメオスタシス)とは、周囲の環境がどう変化しようとも、自らの細胞内の状態を

「生命活動に最適な一定範囲」

に保とうとする能力のことです。

恒常性を乱すもの

植物にとっての恒常性とは、筋トレでいえば「正しいフォームを崩さずに、呼吸も乱さず反復できる日常的なトレーニング強度」です。

しかしウェイトが重すぎて持ち上がらないとき、人間は背中を丸めたり、反動を使ったりして、なんとかバーベルを上げようとします。

これが植物でいう「恒常性が乱れた状態の反応」です。

植物にとっては、水分・栄養・光・温度の過不足など、

外的環境がウェイトとなって、植物の恒常性を脅かしていきます。

ホメオスタシスの許容量

外的環境がもたらすストレスは、ごく小さなものから、壊滅的なものまで様々です。

微少なストレスでは、ホメオスタシスを維持するためのフィードバック回路が、通常運転で処理できるレベルの負荷です。

それが中程度になると、ホメオスタシスが一時的に大きく揺らぎ、通常の代謝リソースを割いて「防御物質」を生成し恒常性を取り戻そうとします。

さらに強大な負荷では、ホメオスタシスの閾値(限界点)を越え、システムの崩壊を防ぐために「正常な成長」という目的を破棄した状態です。

そして、壊滅的な負荷。

外部からのエネルギー・物質の流入や排出のバランスが完全に破綻し、物理的に修復不可能なダメージを負った状態です。

中程度の負荷以内であればホメオスタシスを維持できますが、それ以上ではホメオスタシスを取り戻せなくなります。

苗という環境で必要なのは小~中程度の負荷を維持し、ホメオスタシスの閾値を超えないよう見極めること。

そのためには、ストレスに対する植物の反応を知らなくてはいけません。