以前の記事で紹介した菌根菌という存在。
上から読んでも下から読んでも…みたいな名前をしていますが、植物にとっては超恩人。
植物の生存と成長を支えるパートナー
菌根菌は、植物の根と共生する菌類の総称です。
菌根菌の働きは、主に
「栄養分の供給」
「水分・ストレス耐性の向上」
「病原菌からの保護」
の3つに分けられます。
なんといっても地球上のほとんどの陸上植物は、この菌根菌と共生しているとか。
単独では生きられないほど密接な関係を築いています。
「栄養」を届けるスペシャリスト
まずは「栄養分の供給について」
植物が健康に育つためには、三大要素(窒素、リン酸、カリウム)以外にも、カルシウム、マグネシウム、硫黄など多量要素や、鉄、マンガン、ホウ素、亜鉛、銅などの微量要素が不可欠です。
しかし、これらの要素は土壌中で水に溶けにくかったり、土壌粒子に強く吸着されたりするため、植物の根だけでは吸収しにくい場合があります。
ここで登場するのが菌根菌の広範な菌糸ネットワーク。
まるで植物の「専属の栄養士」のように、土壌の隅々から必要な栄養素をバランス良く探し出して植物に届けます。
特に、土壌中に存在するが植物が吸収しにくい有機態の窒素やリン酸など、菌根菌はこれらを植物が利用できる形に変えて供給する能力「オーダーメイド加工」までしてくれるのです。
ここまで至れり尽くせりなのに、植物のほうからは糖分だけなんて…
菌根菌がいいヤツすぎるのか…
おそらくは糖分というのが土壌環境にとってとても貴重で、そして微生物をはじめとする生命体にとって根源的な栄養であるという裏付けなんだろうと思います。
糖のためなら、たくさん仕事します!
ひょっとするとそんな声が土の下では飛び交っているのかもしれません。
次回は「水分・ストレス耐性の向上」について


