基肥と追肥と有機肥料

栽培において肥料を使うタイミングは大きく分けて

「基肥(もとごえ)」「追肥(ついひ)」

の二つに分かれます。

ふと考えると、「もとごえ」とよませるなら「おいごえ」だし、

「ついひ」とよむなら「きひ」なんじゃないのか。

と思って調べたところ、実際そう読むらしい…

これからは通っぽく「おいごえ」と言っていきたいと思います。

基肥は時間をかけて

基肥というのは植え付け前に施用するもので、圃場全体の養分を補うことで、

初期生育を確保したり、後から補完しにくい要素を圃場に伏せておくという役割もあります。

2週間以上前から施用することもあり、ゆっくりと養分を供給できる緩効性肥料がよいというのはイメージできるかと思います。

また生石灰のように、水と反応すると発熱するような資材や、石灰窒素のように有毒な成分が分解するまで植え付けられないという資材もあります。

つまり基肥は、圃場内の養分量をあげることや、施用直後に害を及ぼす資材の施用タイミングということになりそうです。

追肥はスカッと効いてほしい

追肥に関しては、基肥で足りない肥料成分の補完

つまり葉色が落ちたり、弱っているときの活力剤的な意味合いを持ちます。

効果が長引いても、成分が溶出する前に収穫が終わってしまっては無駄になり、短期間で効く必要があるので即効性肥料が優れています。

もちろん施用直後に害を及ぼす肥料は施用できないということになります。

有機質肥料といっても…

ここで有機質肥料について前回の記事を振り返ると、微生物は炭素を消費するときに窒素も使う傾向にあります。

その傾向はCN比が高い有機質肥料ほど顕著です。

つまり施用した直後に窒素を奪い、生育に悪影響を与える懸念があるため「基肥」での利用が良いと考えられます。

また前回の記事では触れられませんでしたが、CN比が低い有機質肥料は発酵というプロセスにおいて、炭素だけでなく窒素も分解が進み無機化が迅速に起こるため、もはや無機肥料のように即効性で効くと考えられます。

つまり「追肥」での施用です。

CN比なんて書いてない

しかしながら、有機肥料のパッケージにはCN比が記載されていることが少ないため、この肥料は基肥がよいのか、追肥がよいのか判断できないことも多い現状です。

ゆっくり効くと思っていたら、あっという間に葉色を濃くしてしまった。

虫がたくさんつくようになった。

食べてみたら苦い味がした。

そんな作物の品質にかかわる大切な肥料の問題をどうやって解決していくか。

扱いにくい有機質肥料の選び方についてみていきたいと思います。