太陽にどう向かうか

植物はそれぞれ太陽光や環境に対して適応するべくユニークな葉の形状・展開角度・葉序角を持つよう進化してきました。

展開角度

直立型

  • 葉が上向きに立ち上がる(茎に対して角度が小さい)
  • 例:イネ(密植に強い品種)、トウモロコシ
  • メリット
    • 密植しても下の葉まで光が届く
    • 光エネルギーを効率的に分散利用できる
    • 蒸散が抑えられることもある

水平型

  • 葉が地面と水平に近く広がる
  • 例:キャベツ、レタス、ナス
  • メリット
    • 1株ごとに十分な光を得られる
    • 光合成効率が高い(特に低密度栽培で有利)

垂れ下がり型

  • 葉が下向きに垂れるように展開
  • 例:バナナ、タロイモ
  • メリット
    • 強光や乾燥から葉を守る
    • 風に対して抵抗が小さく、倒伏しにくい

旋回角度(葉序角)

これに加え、一枚目に対してどのくらいの角度をずらして二枚目の葉が展開するか、も太陽光を獲得するうえで重要な因子となってきます。

  • 互生(ごせい):137.5°ごとに次の葉 → ヒマワリ、トマト
  • 対生(たいせい):180°で向かい合わせ → シソ、アジサイ
  • 輪生(りんせい):1節から3枚以上が放射状に出る → オリヅルラン

この角度はあくまでも最適な分布であり、葉の旋回角度は「ホルモンの分布+数理的最適化」で決まります。

植物が効率よく日光を浴びる葉序角になるためには、健康(ホルモン)状態が最適である必要があるということです。

スタートが健康であれば好循環。不健康であれば、光の取り合いという戦いでは負け続け、悪循環をから出られない。

「苗半作」

植物にとってはじめが肝心というのは、こういった経験則に基づいたものかもしれません。