太陽を使いこなす

これまで、「植物の栄養価低下」は、今日の栽培によるストレスが要因であり、菌とのパートナーシップを利用する環境を整えることでそのストレスも緩和できるということを見てきました。

ミネラルや水分は植物の生育に欠かせない要素ですが、ほかにも大切な要素があります。

「光」のエネルギー

植物は光合成によって、二酸化炭素と水から糖をつくり出し、それをエネルギーや構造の材料に変えます。

6CO₂+6H₂O+光エネルギー→C₆H₁₂​O₆(グルコース)+6O₂

もちろん、糖だけではエネルギーや構造にならないので、そこにミネラルやビタミンなどが付随して植物の生命を支えていますが、上の式にあるように光エネルギーが律速段階になることに変わりはありません。

どんなに肥沃な土壌でも、光が届かない環境では多くの植物は生育することができません。

密植のムリ

栽培で光が届かないなんてことは考えにくいかもしれませんが、単位面積当たりの収量を求めるような栽培では植物の多くは日照不足だと考えています。

光の遮蔽:上の葉が光を奪い、下の葉は日陰で光合成が十分できず、呼吸>光合成になってしまうことも。

光飽和の不均一:光が強い葉はもう十分に光合成しているのに、弱光部の葉は光不足という「アンバランス」が生まれる。

密植は「一見効率的」ですが、葉一枚あたりの光合成効率はむしろ下がることが多いです。

つまり植物にとって重要な要素である太陽光を効率的に使い、糖を存分に蓄えるにはどうしたらいいのか。

次回から太陽光と植物の関係に迫ります。