従属と独立

植物にとってビタミンが役立つのが明らかになったところで、

植物はもともとビタミンを合成する能力を持っているはず…

外部からビタミンを取り込む機能なんてなんで持っているの?

まず、環境にビタミンが蓄積される要因は、主に以下のようなことが挙げられます。

・動物による蓄積

・植物による蓄積

・微生物による蓄積

動物や微生物が食べ物を消化し、排せつ物となって土壌に堆積したり、動物そのものが死んでもそこにビタミンが蓄積することになります。

植物が枯れることによっても同じようにビタミンが蓄積します。

さらに植物では、周りの微生物の活動を促進するために根からビタミンを分泌することもあります。

つまり、土壌中には絶えずビタミンが蓄積されていくということ。

こうしてみると、環境中のビタミンをリサイクルしたいという植物の気持ちが分かったような気がしますが、

植物の進化の歴史をさかのぼると、もともと植物は

「従属栄養生物」

として誕生しています。

有機物を生産するのではなく、消費に重点を置き、菌類との共生からビタミンを得ていたとされています。

その後「独立栄養生物」として光合成によって自ら生産するようになりましたが、その能力にもかかわらずビタミンは土壌中に蓄積されていきます。

もしかしたら初めから、自給自足に足るようなビタミンなんて合成する気もなく、周りからのおこぼれを頂戴する気でいたんだと思うと、植物の生命力なんていうのは、案外他力本願。

ただその他力という部分に、実は相互の協力関係があり、生命力の根幹を担っているというのは

また次回の話