ここまで植物とビタミンを取り巻く環境を見ていきましたが、
植物に外部からビタミンを与えたらどうなるか?についてはいまだ手つかず。
いざ、試験をしてみようと思うけれども、
使用するビタミンは?
使用量は?
倍率は?
いろんな「?」が山積み…
おおかた目星はつけておきたいので、参考なったのが、
植物の乾燥耐性とバイオマス生産性を高める化合物を発 | 理化学研究所
この記事によると、
ニコチン酸を植物に与えることで乾燥ストレス耐性が強化される。
そして、そのメカニズムはNADH/NAD⁺の減少による。とのことでした。
ニコチン酸はビタミンB3の一種。
NAD⁺の前駆体であるそれらの化合物を投与すればNADH/NAD⁺が減少し、代謝調節が行われます。
簡単にいうと、エネルギーを成長からストレス応答に振り分けるということ。
上記の研究背景をみると、従来技術では、乾燥耐性が上がるものの、生産量が下がってしまうというのが課題でしたが、このような課題を抱えてしまうのは代謝調節によるトレードオフの関係があったのかもしれないなと。
ところが面白いことに、ビタミンB3では代謝調節によって乾燥耐性をあげても生産量が減少するどころか、バイオマス生産が上がったという結果になっていました。
乾燥耐性が向上して枯れない分生産量が上がったのか、
ビタミンだから、様々な代謝に影響を与えてこのような結果につながったのかは定かではありませんが、
とりあえずそこら中にあるイネで試してみれば早い!ということで、
やってみたところ、注目すべき結果が得られたのでまた次回。


