前回、植物が蓄積する炭水化物にはいろいろな種類があることを見てきました。
その炭水化物は植物の体のどこに存在しているのでしょうか?
甘みを食べる私たち
私たちがおいしいと感じる炭水化物に共通することは「甘み」があることです。
甘いものを食べると、その信号が脳に伝わり、ドーパミンなどの神経伝達物質が放出されます。
これが報酬系を活性化させ、「おいしい」という感覚を形成します。
単糖であるブドウ糖(グルコース)や砂糖・ショ糖(スクロース)が甘いのはもちろんですが、
デンプンであるアミロースを含むご飯やパンをよく噛むと、唾液に含まれるアミラーゼという酵素がデンプンを分解し、麦芽糖(マルトース)などの二糖に変わるため、かすかな甘味を感じるようになります。
つまり私たちは植物の「果実」や「塊根」から単糖やデンプンといった即効のエネルギー源を好んで摂取しているということです。
ハードな部分はどこにある?
硬い素材であるセルロースはすべての植物細胞の骨格を構成しています。
植物細胞があるところには全てあると言うことです。
そして地球上の有機物の中で最も多い有機物です。
しかしリグニンは「樹木の幹」や「枝」など、特に硬い木質部などに、
構造強度や耐水性が求められる細胞の二次細胞壁として大量に含まれています。
私たちが普段口にすることがない硬い部分に含まれているということです。
易と難
「ソフト」な部分と「ハード」な部分。
私たちがソフトな部分を好んで食べるように、ほとんどの生物は分解しやすい柔らかい部分から速やかに消費していき、ハードな部分はゆっくりと分解していく。
言いかえると
「易分解性」と「難分解性」。
この性質の違いが土づくりと植物の生育にどんな影響を及ぼしていくのか…


