過去数十年で一部の野菜・作物のタンパク質やビタミンやミネラルが平均的に減少したという報告があります。
上記のデータでは収量を求める農業が土壌の栄養素を酷使し、生産性と栄養の濃度が負の関係性にあることを示しています。
栄養の低下が食べすぎを助長する?
栄養が低下しているということは、過去の農産物と同じ栄養価を得るためには、より多くの農産物を摂取する必要がある現代。
私達は、毎日の生活の中で失われていくカロリーやビタミン、ミネラルなどを主に食事という形で摂取しています。
現代の作物ではカロリーを満たせても、付随するビタミンやミネラルが少ないため、あらゆる形で不調につながると考えられます。
タンパク質レバレッジ理論という仮説では、
- ヒトは摂取エネルギーの中で タンパク質の割合(約15%前後)を一定に保とうとする。
- もし食事中のタンパク質比率が低い(=炭水化物や脂質が多い)と、
→ 体はタンパク質必要量を満たすまで食べ続ける
→ その結果、総カロリー過剰摂取 → 肥満につながる。
ヒトの賢いフィードバック機能
タンパク質と同じようにヒトの体は栄養素に対して非常に敏感なフィードバック機能を持っています。
- ナトリウム:不足すると「塩味嗜好」が強まる。
- カルシウムや鉄:不足時には味覚や食行動に影響
- 糖質:血糖値が下がると強い空腹感が生じる。
つまり栄養素の不足に対して食の嗜好を調整することでなんとしても必要量を満たそうとします。
これ比べてカロリーなどは比較的鈍感なフィードバックしか行わず、栄養を満たすためならカロリーは気にしない。
という食行動を選択させるわけです。
タンパク質を含め栄養素の損失は過剰カロリーの摂取を促し、肥満などあらゆる現代病を引き起こす、と考えることができます。


