前回、植物は「従属栄養生物」から「独立栄養生物」となる種類が増えてきてもなお、菌類や外の環境からビタミンを得ているということが分かりました。
そこには相互の協力関係があるというお話。
つまり菌類からビタミンをもらう以上は、植物は菌類に「何か」を渡している…。
その何かとは
「糖」
光合成によってできた炭水化物を、根の細胞を通じて菌類に提供しています。
菌類といっても様々すぎるほどですが、
分類としてのアーバスキュラー菌根菌(AM菌)は根の細胞内にアーバスキュルという樹状構造を作りそれを通じて炭水化物を受け渡し、
外生菌根の場合はハルティヒネットと呼ばれる菌糸の網を細胞の間に形成して炭水化物をやり取りします。
菌類は植物界とは独立した「菌界」に分類され、「動物界」により近い系統樹に位置付けられ、基本的なエネルギー源は「糖」に依存しています。
糖についていろいろ書いてきましたが、菌類という太古の昔から存在する人類の大先輩もやっぱり甘党。
わたしたちの健康にも「糖」は何かあるのでは…

植物と菌。
パートナー関係がある両者の、考えすぎなほど巧妙な交渉術が詰まった一冊。
斎藤雅典 編著
「菌根の世界 菌と植物のきってもきれない関係」
私たちが目にする地上の景色よりも、地下のほうが重要で、そんな地下の複雑な相互作用を考えると考えすぎてもうわからない!と投げ出しそうになるけれども、
やれることはただ一つ
「土を育てること」
WILDKRAFTEDの根幹はこの本から得ていたのかもしれません。

