野菜の栄養価が低下している原因の一つに、肥料の使用が考えられます。
土に与えているから良いんじゃないの?と考えられそうですが、ここで「ミネラルホイール」という概念に基づいて考えてみます。
ミネラルホイール Mineral Wheel
こちらは植物の栄養要素相互作用を視覚化した代表的な図です。
円形に配置された各要素を線で結び、拮抗作用(過剰が他の要素の吸収を妨げる)や相乗作用(他の要素の必要性や吸収を促進する)を示しています。
赤線は拮抗作用、青線が相乗作用を表しています。

拮抗作用(Antagonism)
ある栄養素が過剰になると、他の栄養素の可用性や吸収を阻害する現象です。
- 高リン(PHOSPHOLUS)→ 鉄、カルシウム、カリ、銅、亜鉛の吸収に悪影響 nutriag.comspring-lake .net
- 高カリ(POTASSIUM))→ マグネシウムの吸収を阻害 nutriag.comScribd
- 過剰石灰(CaO等) → 微量要素全般の吸収を低下 → とくに鉄欠乏に深刻な影響 spring-lake .net
相乗作用/刺激(Synergism/Stimulation)
一方の元素が増えることで、他の元素の需要や吸収が促進される関係です。
- 高窒素 → マグネシウムの需要増大 nutriag.comCultivAce
この「拮抗作用」、「相互作用」の関係性から、ある肥料を施用すると植物がミネラルを代謝する際に土壌中のミネラルの吸収を強く阻害したり、極端に吸収してしまうことが分かります。
そんな肥料を使い続けると土壌中のミネラルに偏りが生じてきます。
そして収穫された野菜にはあるべきはずのミネラルが失われていく。
この傾向は化学合成肥料に顕著だと考えられますが、高度化された有機質肥料でも起こりうる問題です。
では肥料も与えずにどうやって育てれば?
どうやって栄養価を高めるの?
次回、その問題を解決する方法について考えていきたいと思います。

