ここまでの苗環境についての話を整理すると、
成分濃度の濃い市販培土は、根の伸長を妨げる可能性があります。
そのため市販培土に加えて次の資材を添加する必要があります。
太く強い根を作るため、比重の重い赤玉土(肥料なし)、
そして薄くなった肥料成分を補完するため、CECの高い資材を利用します。
一つは鉱物資材、もう一つは腐植酸資材ということになります。
資材の良いとこ取り
鉱物資材は「水も肥料も〈層〉がつかんで離さない」という特徴を持ちます。
中程度使う分には、保水材として有益ですが、肥料は欲しいときに使える状態でなくてはいけません。
そこで腐植酸の「肥料を〈官能基>でつかんで離す」という特徴が活躍します。
そして、ニトロ腐植酸。
普通の腐植酸と違い、官能基の数が多いため高い反応性を持ちますが、分解が早く土づくりには向かない資材。
しかし苗環境であれば、短期間に効果を発揮しきるので優秀な資材です。
環境を整えたら…
重く、保水性があって、肥料も持つ。
植物にとって理想的な環境。
しかし、こんな環境を用意したとしても、本当に重要なことはその後にあります。
それが「水」と「温度」。
どんなに整えられた環境でも、一回の水やり、一回のハウス管理が、その後の運命を大きく変えていきます。
大事にしているキーワード
「苗は地獄を再現する」。
次回から植物をタフに育てる
「苗管理編」
始まります。

