未分解に近い状態で土に有機物を施用していくと起こること。
それは「生育阻害」。
植物が植えた状態から、ほとんど成長しない現象です。
生育阻害現象
「窒素飢餓」と呼ばれることもありますが、微生物が土中の窒素を奪うというだけでは説明できないこの現象。
窒素がないなら窒素を足せばいい!と思って追肥をしても効果はありません。
なぜなら有機物が有害な「生育阻害物質」になっているからです。
有機物を入れすぎるだけでなく、与えるタイミングや、圃場条件が悪いと少量の有機物でも発生します。
これは簡単に言えば土の「消化不良」。
食べきれないもの。腐ってしまったもの。毒素。
これらの要因が窒素飢餓に見える症状を引き起こしているのです。
消化不良の回避法
これを回避するためには、まず時間。
有機物を投入してから草が生えるようになるまで、辛抱強く待つこと。
草が生えれば野菜も育つようになります。
また、少しでもその分解を早めたいなら、ある窒素を投入することが挙げられます。
それが「石灰窒素」。
石灰と窒素の効果がある肥料であり農薬。
多くの有機物は、分解過程で土壌を酸性化していきます。
そして多くの微生物は中性から弱酸性の範囲で活発化します。
酸性に傾く圃場を石灰窒素のアルカリ効果で中和し、微生物の活性化を促すことができるのです。
逆に硝化細菌に関しては抑制し、脱窒(窒素が逃げる)作用を抑制することによって窒素の効果を長効きさせ、他微生物の窒素源となるのです。
ただし肥料なので、使用量の調整は必須。
次の植え付けまで時間があるようだったらほったらかして時間が解決するのを待つことをお勧めします。
まだまだ回避方法には時間をかけたいと思うので、また次回!


