これまで解説してきた「廃菌床」の栄養とその効果。
ただ、廃菌床で本当に土は良くなるのか?植物は良く育つのか?
こればっかりは実際にやってみないと分かりません。
廃菌床~里芋圃場編~
試験したのは、令和6年度のそら豆・里芋圃場。
前年、前々年と同じような栽培体系に、変える条件は一つ。
「5t/10aの廃菌床を前年の秋に施用する。」
この量で適切に施用すれば、翌年の春には腐熟しており特にマルチ栽培では生育障害を起こすことはないと考えました。
実際に生育阻害現象は起きず、収穫まで例年通り迎えることができました。
そして令和4年度~令和6年度の里芋の収量をまとめたグラフが以下のようになります。

前々年、前年だけの比較でも収量自体は増加していますが、試験年度で大きく増加しているのは、A品割合です。
里芋の場合、形の良い孫芋をA品とみなし、形の悪い孫芋、子芋はB品になるので、B品は常に一定の量出てしまいますが、A品量が増えたということは子芋につく孫芋の数が増えたということになります。
なぜ孫芋が増えた?
考察になりますが、里芋は乾燥よりも湿潤な土壌を好む傾向があります。
そのため前年まで水田だった圃場で栽培をする傾向にありますが、都合上できるだけ里芋収穫後の土離れがしやすい砂質水田で栽培しています。
ただ砂質なので乾燥することもしばしば。
そこで堆肥が保水、栄養供給を行い、砂質水田でも実の肥大が充実し、子芋から孫芋へと養分が受け渡されていったと考えます。
里芋はかなり良い調子。

