土づくりはかなり重労働で、堆肥を運んでは、圃場に配り、耕うんする。
一見単純な作業に見えてこの全ての作業にダンプカーやトラクターなどの重機が必要になってきます。
人の手でやるには限界が多く、その労力に見合う収量がすぐに取れるかというとやっぱり時間がかかってしまうのが土づくりのネックです。
元本が大きい投資
ただ、少ない労力で土に変化を起こそう。なんて都合のいい話はあまりなく、むしろコストをかければ有機物を大量に集められる現代の環境は恵まれている気がします。
そして、ずっと投入する必要なんてないんだと気づいたのが土づくり三年目。
というのも野菜の収量の増加と共に、その残渣量が増えてくるから。
残渣が圃場に残り、さらに作物によっては根も土の中に堆積していきます。
それが有機物としての役割を果たし、投入量を減らしても同じかそれ以上の収量が確保できる。
最初だけ大きく投入すれば、それを元手に好循環になる。
そしてついに投入がなくなった時、土づくりは完成するんだと思います。
最初の投入を少なくするには?
どうしても機械が使えない環境では、時間かかりますがその土地にあるものを利用という選択肢があります。
それが「雑草」。
未発達の圃場では、緑肥の種をまいてもうまく生育しないことが多く、雑草に負けてしまうなんていうこともあります。
高密度で播種すれば緑肥が占有することもありますが、それに労力とコストがかかっては本末転倒です。
さらに雑草はその環境に適した植生を見せるので、雑草の種類や生育によってその圃場を判断することもできます。
雑草には生えてきている意味があると考えています。
光合成効率の高いイネ科植物は炭素を固定するため。
窒素固定や共生するマメ科植物は根粒菌や菌根菌を集めるため。
イソチオシアネートなどを含むアブラナ科は土壌を消毒するため。なんて考えたりすると、植物の役割が見えてきたようで面白いです。
ただ周りに栽培をしている田畑があれば雑草は害虫の住処とも考えられてしまうので管理をすることが必要です。
有機物量の多さや、機能のある緑肥を育てることも大切ですが、
「雑草で十分」だし、「土づくりをすると雑草が変わる」というのはよく聞く話。
実際に有機物たくさん投入と雑草のみ投入なしで生育を比較してみるのも面白いかもしれません。
大切なことは思い切り舵をきってスタートすること。
好循環になればやがて何もいらなくなっていくんだろうと思います。


