バーミキュライトなどの鉱物資材や、腐植酸などには「保肥力」というものがあります。
保肥力の程度を
「CEC(塩基置換容量)」
という数値で表し、数値が高いほど肥料をつかんで離さず、与えた肥料を長持ちさせる効果があります。
栄養をがっちりつかむ
主な肥料成分は、「プラス」の電荷を帯びています。
- アンモニウムイオン:NH₄⁺
- カリウムイオン:K⁺
- カルシウムイオン:Ca²⁺
- マグネシウムイオン:Mg²⁺
そしてCECはその資材が持つ「マイナス」の値です。
プラスとマイナスが電気的に引き合い、結びつくことで、肥料を保持する力として現れます。
そして、「鉱物系資材」のCECと「腐植酸系資材」のCECは成り立ち、強さ、交換の速さなどに違いがあると考えられています。
結晶が持つCEC
鉱物系資材のCECは、結晶構造内でほぼ同じ形、同じ大きさのイオンが、別のイオンに置き換わる
「同型置換」
という現象に起因します。
結晶構造内で「Si⁴⁺」が「Al³⁺」に置き換わると電荷の差が「-1」生まれます。
このマイナスが結晶内で多発的に発生することで、結晶構造内全体がマイナスに帯電し、プラスのイオンをとらえることができます。
バーミキュライトなどの鉱物系資材は、すでに同型置換が発生した結晶構造を持っています。
この成り立ちのCECは一時的に埋まることはあっても、埋まった成分が利用されればマイナスは回復し、ほぼ永久的に肥料をとらえ続けることができます。
ただし、同型置換のサイズはカリウムにぴったりなので投入したカリがはまって抜け出せず、埋まった状態になってカリも吸えず、ほかの肥料を保持する力を失うというデメリットもあります。
次は腐植酸系CECについて…

