C4が残す宝物

C4植物の最大のメリットは、「高温・強光・乾燥」といった環境下でも、C3植物よりはるかに高い光合成効率を維持できること。

ということを見てきました。

そして光合成によって大量に作られたエネルギーは、地上部だけでなく、地下部にも積極的に分配されます。

Phytolith(フィトリス)

C4植物の多くは、深く、密に広がる強大な根圏を形成します。

巨大な体を支えるには、「膨圧」を維持するための水分や骨格を形成する栄養素を、大量に吸収する必要があるからです。

なかでも根圏から積極的に吸収された主にシリカ、二酸化ケイ素質は、植物体内で

「フィトリス」と呼ばれる生体珪酸体を形成します。

別名「プラントオパール」

植物が自らの体を支えることはもちろん、害虫からの防御に使い、植物の種類や部位ごとに決まった形(扇形、舟形、鈴形など)をしています。

地下に眠り崩れない

フィトリスを形成する植物はC4植物だけではありませんが、イネ科のトウモロコシやサトウキビなどは、吸収するシリカの量が他の植物に比べて非常に多く、細胞内のシリカ沈着が活発です。

そして植物が枯れて微生物に分解されても、ガラスであるプラントオパールは数百年以上も土の中に残り続けるといわれています。

植物体だけでなく、土壌にも物理的な「骨格」を与えることで、長年にわたって水はけの良い土壌を維持する手助けを担っているのです。