味の決め手は日光

太陽は光合成という糖を作り、エネルギーにしたり、体を作るプロセスに欠かせません。

しかし太陽の役割はそれだけではありません。

太陽光は植物の栄養代謝、特に窒素の使い方にも直結しています。

太陽の窒素ドライブ

植物にとって窒素はアミノ酸・タンパク質の材料です。

植物は主に「硝酸塩(NO₃⁻)」として根から吸収しています。

しかし硝酸塩はそのままでは利用できず、「還元」してアンモニア態にし、それをアミノ酸に組み込む必要があります。

硝酸還元酵素や亜硝酸還元酵素といった「硝酸塩を還元する酵素群」は、NADPH や還元力を必要とし、

これらの還元力は光合成によって生まれます。

つまり、太陽光があるときだけ、植物は硝酸をタンパク質合成に変換できるというわけです。

日照不足で起こること…

日照不足では硝酸が体内に蓄積し、野菜に「硝酸態窒素」が多く残ります。

硝酸態窒素が細胞液に溜まると…

浸透圧が上がる → 水分保持はできるが、細胞の中身が水っぽくなり、柔らかく徒長しやすい。

耐病性の低下 → タンパク質や二次代謝物(フェノール類など)に変換されないため、防御物質が少なくなる。

品質低下 → 糖やアミノ酸が少なく、「味が薄い」「えぐみが出る」など食味が悪化。

特に葉物野菜などで硝酸態窒素が高いと、食べた後に体内で一部が 亜硝酸(NO₂⁻) に変わり、メトヘモグロビン血症発がん性ニトロソアミン生成のリスクが議論されています。

今まで見てきた「疎植」という栽培方法は、植物を健康にするだけでなく、味にも直結する栽培方法。

有機栽培…オーガニック…自然栽培…

それも大事だけどその仲間に「疎植栽培」も入れてほしい。