ニトロ腐植酸は多数の官能基による高いCECが特徴です。
そしてそのCECも普通の腐植酸のCECとは違った特徴を持っています。
CEC≠保肥力
CECは陽イオン交換用量です。
分かりやすく「肥料を保持する力」というような言い方をしていましたが、
CECはあくまでも、つかめる肥料の「量」や「容量」の指数であり、つかむ強さは表しません。
以前、腐植のCECと鉱物CECの違いについて触れましたが、ニトロ腐植酸もCECに違いを持つ資材です。
同じCECでも、その保持の仕方に特徴的な違いがあるということです。
結合のバリエーション
通常の腐植酸が持つ陽イオンとの結合は、「電荷の引き合い」による結合が主体です。
しかし、ニトロ腐植酸による陽イオンとの結合は「電荷の引き合い」だけではありません。
ニトロ腐植酸は
- 「配位結合」
- 「キレート結合」
- 「共有結合(架橋)」
を持っています。
以上の結合には次のような特徴があります。
| 観点 | 電荷の引き合い | 配位・キレート・共有 |
|---|---|---|
| 肥料の出入り | 出入りが軽い | 出入りが重い |
| 効き方 | 緩衝型 | 安定保持型 |
| 微量要素 | 流れやすい | 捕まえやすい |
| 毒性金属 | 動きやすい | 固定しやすい |
つまり、普通の腐植酸は「動的」なCECを持ち、
ニトロ腐植酸は「動的」かつ「静的」なCECを持つということです。
同じCEC100でも70分の肥料は手前の引き出しに、
残り30分の肥料は奥にしまっておく。
というように栽培にとって非常に都合の良い性質を持つニトロ腐植酸。
ただニトロ腐植酸に弱点ありそうな気がして…


